(仮称)千葉県農作物等種子条例案パブコメ

(仮称)千葉県農作物等種子条例案に関する意見募集についての締め切りが今日だったため、急いでまとめて提出しました。

(仮称)千葉県農作物等種子条例案に関する意見募集について

条例の意見募集とあるのですが、まだ全然条例の体をなしていない内容で、何を意見しろというのだろうという感じでしたが、要綱を踏まえてとあるため、要綱を確認して、意見を書きました。

(仮称)千葉県主要農産物等種子条例案に関する意見

 主要農作物種子法が廃止され、農家は、主要農作物の優良な種子の安定的な確保、将来的な種子価格の高騰の可能性への懸念を抱いている。そのため、全国で種子法に代わる県条例が作られている。
 千葉県においても、主要農作物の品質の確保及び安定的な生産を推進する必要があることから、千葉県農作物等種子条例案の制定に賛成である。

 しかし、条例の制定に当たり、何点かお考えいただきたい。

1.パブコメについて

 今回のパブリックコメントで閲覧できる内容は、条例案ではなく、概要案という程度の内容である。これだけでは、県がどのような条例を制定しようとしているのか分からない。
 今後、タウンミーティングをするなど、農家の声を聞く機会を設け、改正案がまとまったところで、改めてパブリックコメントを募集するなど、適切な対応を求めたい。

2.農業競争力強化支援法への言及について

 条例案制定の経緯には、「農業者や農業団体から、種子価格の値上がりによる生産継続への不安がある」とある。
 その一方で、「(仮称)千葉県主要農作物等種子条例案について」には、「現行の要綱を踏まえて」とあり、その要綱の目的に、「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」とある。

 農業競争力強化支援法8条4項は、「都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進すること」と定めている。このため、農業競争力強化支援法の趣旨を踏まえた条例を制定することは、県が種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進する条項が入る可能性がある。それは、将来的な種子価格の高騰への道を開くことに繋がりかねない。

 そのため、「農業競争力強化支援法の趣旨も踏まえ」と記載のある「現行の要綱を踏まえ」てはならず、その条例について、「農業者や農業団体から、種子価格の値上がりによる生産継続への不安があるため、県が法的根拠に基づき、将来にわたって種子生産事業に取り組むよう」という経緯に沿った内容にすべきである。

3.「低廉な供給」という文言を入れるべき

 先述したように、農業者や農業団体が懸念していることは、種子価格の高騰である。
 要綱には、「主要農作物種子の安定供給」という文言があるが、その価格については言及がない。
 そのため、条例の目的として「低廉な供給」という文言を入れるべきである。

4.「消費者」に関する一文を入れるべき

 後述の通り、他県の条例を見ると「消費者」という文言が入っているものがある。
 主要農作物を消費するのは消費者である。
 消費者は、その味、値段はもちろん、遺伝子組み換え、強力な農薬の使用の有無など、様々な情報を得て、取捨選択している。このような消費者のニーズに応える種子を供給することが、本県農業の振興に資する。
 そこで、条例の基本理念や目的に、「消費者」に関する一文を入れるべきであると考える。

長野県主要農作物及び伝統野菜の種子に関する条例 第3条2項
「主要農作物等の種子の生産は、他の品種との交雑及び種子の流通の国際化により種子の供給が不安定になるおそれがあることに鑑み、優良な種子が消費者への安全で安心できる食料の安定的な供給に資するものであるという認識の下に行われなければならない。」

岐阜県主要農作物 種子条例 第2条2項
「主要農作物の種子の生産及び普及は、生産地の気候、土壌等の生産環境及び消費者の嗜好に十分配慮して行われなければならない。」

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