白井のりくにの政策提言

子どもが幸せに育つまちへ

 子どもは幸せになるために生まれてきました。しかし、子どもは、一人では幸せをつかむことは出来ません。お腹いっぱい食べて、暖かい布団で眠れる、安心できる生活。病気の時に預けられる場所。子育てで悩んだときに保護者が相談できる場所。地域の住民の温かい見守りなど、世代を超えた繋がりが大切です。

 子どもがのびのび成長できる遊び場や自然環境の保全、子どもが食事をし、保護者が気兼ねなく過ごせる場所を設けたり、就学前教育の充実、道に面した危険ブロック壁の除去、通学路の安全確保、病児・病後児保育の充実など、保護者が安心して子育てができ、子どもが幸せに育つまちを目指します。

高齢者が暮らしやすいまちへ

 町全体では高齢化率は30%を超え、一部地域では二人に一人が高齢者(65歳以上)となっております。不安なく生活をしていただくための施策が広く求められております。

 気軽に買い物や病院に行けるようにふれ愛タクシーの増車、自宅で介護する家族の負担を軽減するための支援制度の充実、社会からの孤立を防ぐための見守りネットワークの構築に全力で取り組みます。

住民の意見が反映されるまちへ

 草の根民主主義を実現するために、みなさまから生活に密着した声を聞き、みなさまと共に解決方法を検討するための手段を確保する必要があります。

 住民と議員との対話はもちろん、町議会の実情を見てもらうための動画配信、町の現状や課題を伝える広報の充実、住民が政策に参加できる制度創出など、住民の意見がしっかりと反映するまちづくりを目指します。

安心して暮らせるまちへ

異常気象により過去に例を見ない豪雨が多発しており、馬橋地区の盛り土対策、中川の治水対策は待ったなしです。また大地震発生の確率が高まる中で家屋の耐震補強は万全でなければなりません。

防災メールの発信、地域の防災組織の整備なども含め、災害対策の立案遂行が全町一丸で進むよう、行政・議会・住民の協議機関を設置し、迅速な対応を目指します。

また防犯についても対策が必要です。PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)によれば、消費者被害の相談は、50代以降が半数を占めます。高齢化が進んだ現在、消費者被害対策は町全体の問題として取り組む必要があります。また、2020年4月に成人年齢引きが下げ行われ、消費者被害の拡大が懸念されています。そのため、消費者教育も重要になります。司法書士として消費者被害防止に取り組んできた経験を活かし、消費者相談窓口強化や法教育の充実を目指します。

障がい者の対応で国会が変わることで、国も変わるかな?

れいわで当選した、脳性まひの木村英子氏、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の舩後彦氏の受け入れのために、国会は重い障害者を受け入れられるよう、運営見直しや施設改修が必要になるだろう。

そのために多額の費用がかかるとして、疑問提起する人も見られる。
また、障がい者に国会議員がつとまるのかという意見の人もいる

それは何故なのかと、社会全体で考えるべきだと思う。

今の社会は、障がいがないことを前提としているために、障害者であることが障壁(バリア)になる。

障がい者が何が出来るかと考えて、異議を唱える人もいるかもしれない。
でもそれは、障がい者は他の人よりも劣った存在だと偏見を持っているためだと思う。

障害者基本法があり、障がい者権利条約が批准された日本。
バリアフリー化すべきと言われているのだから、当然、障がい者に対する様々な障壁が取り払われることが求められる。
それがたまたま国会で必要になったというだけの話。

費用に関していれば、参議院の定数が増やされたために、2億近いお金をかけて参議院の議員会館の改修がされた。
そこに、費用がかかるからやめようということはなく、国は議員が活動できるように、粛々と対応を進めた。
障がいに関しても同じように、議員としての活動が出来るようにサポートがされるはず。

誰であっても、国民の代表なのだから。

また目に見えた活躍が出来なくても、そこに存在するだけで、国会内に何らかの影響を与えるはず。
それが一番大きいと思う。

日本も少しは変わるかもね。
楽しみです。

吉本興業社長 クビ発言は「和ませるため」・・・

吉本興業社長 クビ発言は「和ませるため」

( ゚д゚ )ポカーン

こんな言い訳が通るなら、どんな脅迫行為も場を和ませるためと誤魔化せてしまうね。

立場の弱いものに対しては力でねじ伏せようとし、問題が起こっても誤魔化せば良いと信じている社長が力を持っている日本社会。
多くの人が生き辛さを感じるのは当然なのかもしれません。

悪習を捨てて、誠実な人が報われる、まっとうな社会を作っていきたいですね。

怒りや憤りから、批判することは当たり前だよね

加藤浩次「会社のトップが責任をとれない会社って、機能しているのかな」

不祥事を隠そうとする。
トップが身を守るために、弱い物を切り捨てようとする。

そういう理不尽に対する、怒りや憤りが伝わってくる。

芸能ニュースだと、本音を出せる。
怒りをテレビでぶつけられる。
それは勇気あると賞賛される。

でも、日本には、部下が違法行為や不適切行為をしても、トップが全く責任を取らない組織ある。
日本政府の安倍晋三さんっていうんですけどね。

隠蔽、ねつ造、誤魔化し、利益誘導、トカゲのしっぽ切りは当たり前。
そういう理不尽がまかり通っている。

政府に対しても、怒り、憤りを感じ、不満をあらわにすることは当たり前に行われて良いはず。
ところが今の日本のマスコミの多くは、そういう当たり前のことをしなくなってしまった。

吉本の問題をきっかけに、もう一度考えてみませんか。
私たちの政府を批判することが、当たり前のことだと言うこと。

母子宅、男性市職員が1人で夜訪問 調査原因でうつ病に

朝日新聞に、上記タイトルの記事があった

母子宅、男性市職員が1人で夜訪問 調査原因でうつ病に

刑法犯の捜査でも、承諾を得て住居を捜索することは禁止されているのに(犯罪捜査規範108条)、どうして児童扶養手当の受給資格を確認のために、住居に立ち入って、タンスの衣類を確認できると思ったのだろう。

人権侵害に対する意識が希薄すぎだろう。

「国の事務処理マニュアルに従い、適正な調査だった」とあるけど、本当に、室内に立ち入って、タンスの衣類をスマホで撮るように書いてあるのだろうか。

それから、「同居の男性がいれば手当を受給できない」というのは、間違い。「事実上婚姻関係と同様の事情」が必要。
きちんと法の要件を調査する意図があったのか疑問に感じる。

開票の立ち会い

選挙の開票立ち会いをしてきました。
9時から開票が始まり、12時半過ぎに集計結果の報告が出て終わりました。

結果は、酒々井町のHPにアップされています。
https://www.town.shisui.chiba.jp/…/se…/2019_sangiin/sokuhou/

同じ記載の束が回ってきて、中身を確認する単純作業が続くのですが、3つの束で、他の記載分が紛れ込んでいるのを発見しました。
ただ、名前を一枚一枚ペラペラとめくりながらちゃんと確認するので、その分、他の人よりも遅いようで、早くならないかと文句を言われました(:_:)
立ち会いの仕事って、中身をきちんと確認するのか、見たという形式を整えるためなのか、何なんだろうなぁとか思ったりもする。
このあたり、司法書士の立ち会いな気分だわ。

終わってから、職員の方々は片付けを始めるので、何時までやるのだろう。遅くて申し訳ないことをしたのかなと考えてしまう。
ともかく、お疲れ様でした。

馬橋の獅子舞

7月13日(土)は、酒々井町の無形文化財である馬橋の獅子舞を見てきました。
独特の踊りがあり、また長く激しい踊りの時は、周りがはやし立てるのもおもしろかったです。

憲法改正と緊急事態条項のはなしパート11

デマに流されないで

前回の話 憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10 国会議員の任期延長?

登場人物
 さら
 まこと
 麻衣(まい) 
 蓮(れん) 
 店長

麻衣「さら、おかえりー。あ、何持ってるのかと思ったら、美味しそうなワインね」

さら「ただいまー。麻衣も飲む?」

麻衣「頂きましょう」

蓮 「げ、向こうのテーブル。ワインが3本も空いてるぞ。おい、さら。飲み過ぎじゃ無いか?」

さら「全然飲み過ぎじゃないですよー」

蓮 「おい、まこと。さら、あんなに飲んでて大丈夫か?」

まこと「大丈夫じゃ無いか? あれくらいいつものことだから」

蓮 「そうなんか!・・・・って、麻衣のペースも速くないか? いきなりボトルが空いたぞ」

まこと「あの二人って、いつもあんな感じだったろ」

蓮 「そういえばそうだったような記憶があるな・・・・。俺は早々に酔いつぶれるから、あまり覚えてないけど。昔から変わってないということか」

さら「こら、そこで、何を、こそこそしゃべってるのかなー」

麻衣「そーそー、あなたたちも飲みなさいよー」

蓮 「じゃあ、はい」

まこと「いただきまーす」

さら「で、さっきの続きだけどー。あのねー、・・・・って何の話だっけ?」

蓮 「おいおい!飲み過ぎて、頭働いてないんじゃないのか?」

さら「大丈夫よ。気合いを入れて・・・・しゃきーん! もうこれで大丈夫」

蓮 「(ひそひそ)なあ、まこと、さらってこういうキャラだっけ?」

まこと「うん、こういうキャラだったよ。めっちゃ酒飲んで、酔っ払っていて言動がおかしいのに、気合いを入れたら、頭が復活する。正直訳分からんが(苦笑)」

さら「何をこそこそしゃべってるの?」

蓮・まこと「何もしゃべってません!」

さら「そう? じゃあ、さっきの続きね・・・、って何の話だっけ?」

麻衣「災害対策のはなしよ〜」

さら「そうそう。あのね、人はね、いざとなったときは、準備した以上のことは、出来ないのよ」

まこと「東日本大震災での釜石の奇跡とか言われるけど、あれは小中学校で適切な避難訓練をしていたから出来たことで、奇跡でもなんでもないもんな」

さら「そうそう。逆に、釜石の悲劇は、本来は津波災害の場合の避難場所では無いところを、避難訓練に使っていたために、大勢の人が避難してきてしまい、津波にのみ込まれて、100人以上が犠牲になってしまったのよね」

まこと「適切な予想に基づく、適切な対応を計画し、適切な訓練をする。それしかないよな」

さら「福島の原発もね、予測不可能じゃなかったのよ。事故の2年以上前に、東電内部で津波対策は不可避だという報告がなされていた。また、政府も、電源喪失になったときのリスクについて、質問されたことがあるの。でも、東電も政府も、何もしないで放置していた。しかも、トラブルが発生したときのことを真剣に考えておらず、対処方法をその場で考えるしかなかった。東日本全体が壊滅しなかったのは、運が良かった以外の何物でも無いのよね」

まこと「それなのに、トラブルが起こってから、内閣総理大臣が全権を任されたからって、何の事前準備もなしに、一体何が出来るのかっつ〜の。魔法使いじゃあるまいし」

麻衣「そうそう。どんなにたくさんワインを飲みたくても、作るのを忘れたら飲めないってことよ〜」

さら「いや、ぜ〜んぜん、ちがうし〜」

麻衣「あはは。てへっ」

蓮 「あ、そうだ。聞こうと思ってて忘れてたんだけど、東日本大震災のときに、憲法のせいで死人が出たって話を聞いたんだけど、そのあたりはどうなんだ?」

まこと「あれ、それってデマだよ」

蓮 「うそなのか?」

さら「そう。人権を守ることで助かる命が救えなかったという話は色々言われているわね。例えば、東日本大震災のとき、燃料不足で救急搬送ができなくて、命が救えなかったっていう話があるわ。でも、実際にそんな事実は確認されていない。それから、報道による検証がなされた結果、ガソリンスタンドと優先提供協定を結んでいたり、店舗側の配慮があったりして、実際には緊急車両がガソリン不足になって被災者を運べなかった例は一件も無かったそうよ。ついでに言うと、今後の対策として、備蓄したガソリンなどを提供できるように法改正したり、石油会社と優先供給協定を結ぶなどの対応策も採られたわ」

蓮 「えっ、そうなのか!? 他にも・・・何だっけ、車が道をふさいで、緊急車両が進めないとか。財産権があるから車とか瓦礫をどけられないんじゃないの?」

さら「瓦礫の撤去や、家の撤去などは、前に説明した公共の福祉による制限で説明できるところね。東日本大震災でも、現行法で対処していたわ。もし法律の使い勝手が悪く、現実に即さないというのであれば、迅速な対応が出来るような法律の改正で対処が可能だし。特に非常時は、緊急にやるべき事が多いため、平常時より強めの制約が可能と考えられるわ」

蓮 「なるほどなぁ。憲法を変えれば救える命があるっているのは、嘘だったんだな」

さら「憲法改正の国民投票のときは、今みたいに、もっともらしい嘘が飛び交うことになるんじゃ無いかと思うの。その場合に、正しい情報が伝わるかが心配だわ」

まこと「イギリスのEU離脱を決める国民投票は、離脱派の嘘の公約が決め手だったとも言うしな」

蓮 「嘘の公約?」

まこと「EU加盟国には負担金があって、離脱をするとその負担が減るから、社会保障に週に約480億円出資できると宣伝していたんだ。それを信じて離脱賛成に投票した人は少なくなかったんだ。でも、離脱が決まってから、間違っていたとして、公約は撤回されたんだ」

さら「離脱反対派が、そんな金額は無理だと正しい主張をしていたけど、浸透しなかったのよね」

まこと「他にも、EU離脱をすれば、移民を拒絶できるという話もあった。でも移民の受け入れは、欧州人権条約によって決まっていることから、EU離脱とは無関係に義務化されていることだったんだ」

さら「様々な嘘がちりばめられた公約を信じた人たちが、離脱賛成に回った結果、離脱が決まった。後から公約が嘘だったと知って、投票のやり直しをしたいと言い出した人が数百万人いたのよね」

まこと「でも、一度決まってしまったことはやり直せない・・・」

さら「正しい情報だけがあって、それを基に冷静な判断をすることが理想的なんだけど、実際には、もっともらしい嘘が流布されるのよね。そしてそれに騙されてしまう・・・」

蓮 「イギリスの離脱賛成派は、嘘だと分かっていて公約にしてたってことか」

まこと「そういうこと」

蓮 「日本でもそうなる可能性は高いって事か?」

まこと「可能性は高いと思うよ。さっきも言ったけど、国会による改正の発議から、早ければ2ヶ月で国民投票が実施されることになっている。イギリスの場合は、国民投票をするとされてから、投票日まで4ヶ月あった。それでも、嘘を排除することは出来なかったんだ。日本も同じような状況になると思うよ」

さら「正確な情報を伝えることは、短時間で出来ることでは無いわ。真偽が分からない情報でも、SNSであっと言う間に拡散してしまう。それに、人は、自分に都合の良い情報を受け入れやすいし、無意識に都合の悪い情報を排除しようとしてしまうので、一度間違った情報を受け入れてしまうと、修正することが難しいのよね」

まこと「生活が苦しく、生活の改善を求めてながら、社会保障を削ることを進めている政権を支持してしまう今の日本が、果たして合理的な判断が出来るかって問題もあるよな」

さら「そうねぇ。どんな処方箋が有効なのか、難しい問題よね」

まこと「それから『お試し改憲』っていう言葉は問題だよな。憲法の改正をお手軽に考えて良い訳ないもんな」

麻衣「試食のケーキはまずかったら作り直しが出来るけど、憲法は一度変えちゃうと、元に戻すことは難しいものね」

さら「そういうことね」

蓮 「まあ、ここで悩んでいても仕方ないさ。ともかく、明るい未来を信じて生きるしかないよな」

まこと「まあ、確かにそうだな」

さら「そうね。ちょっと悲観過ぎだったわね」

麻衣「そうそう。景気づけに、顔を上げて、胸張って、笑顔になって、乾杯しましょ〜♪」

一同「おー」

麻衣「それじゃー。カンパーイ♪」

一同「カンパーイ♪」

(完)

憲法改正と緊急事態条項のはなし  パート1 プロローグ

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート2 憲法改正って何?

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート3 憲法改正手続って問題だらけ

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート4 憲法改正なのに、市民活動に罰則が!

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート5 緊急事態条項ってなに?

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート6 危険がひそひそ緊急事態条項

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート7 緊急事態条項って、いる?いらない?

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート8 緊急時も濫用防止!

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート9 災害時には緊急措置があるよ

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10 国会議員の任期延長?

憲法改正と緊急事態条項のはなしパート11(完) デマに流されないで

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10

国会議員の任期延長?

前回の話 憲法改正と緊急事態条項のはなし パート9 災害時には緊急措置があるよ

登場人物
 さら
 まこと
 麻衣(まい)
 蓮(れん) 
 店長

蓮 「ちなみに、本当に緊急事態条項が改憲の議題になるのか?」

まこと「それはわからないよ。一番可能性があるのは、国家議員の任期の延長だって言われているし」

蓮 「任期を延長してどうするんだ?」

まこと「一応理由としては、衆議院の解散や任期満了後、選挙前に大災害が起きたら、選挙ができなくなってしまう。憲法上は国会議員の任期延長が認められないから、違憲となる。それは問題だから、任期を延長できるようにしましょう。ってことだ」

蓮 「その説明を聞くと、任期延長は必要に思えるけど。違うのか?」

まこと「必要性についても異論があるけど、問題はそっちじゃなくて、選挙がなくなる可能性があるって事さ」

蓮 「また、無茶苦茶な話になってきたな。どうしてそんな話になるのか、さっぱりわからんぞ」

まこと「当たり前の話だけど、災害っていつまで続くか分からないよね」

蓮 「まあ、そりゃわからないな」

まこと「任期延長の期間が切れたとき、選挙できない状態が続いていたらどうする?」

蓮 「どうするって、どうしようもないだろ」

まこと「そうなっちゃうよね。だから、本当に災害によって選挙が出来ない場合に備えるのであれば、期限は無限定にするか、期限があっても、再延長できないと意味が無い。ってことは、伸ばそうと思えばいつまでも国会議員の任期は伸ばせるってことになっちゃうでしょ」

蓮 「いやいや。災害が終わったら、普通に選挙するだろ」

まこと「でもさ、誰が選挙できる状態だって判断するの?」

蓮 「誰がって、・・・・みんなで、かな」

まこと「いやいやいや、選挙を再開できる状況にあるかを決めるために、国民投票をするって論理矛盾でしょ。ちなみに、自民党改憲草案の内容だと、内閣総理大臣が判断するんだ」

蓮 「なるほど、言いたいことが分かった。災害が起きたのを、これ幸いと、非常事態宣言を唱えて、独裁政権を樹立した。そして、独裁政権を続けるために、国会議員の任期を無期限にしちゃうってことか」

まこと「そういうこと。杞憂だという意見もあるだろうけど、こんな危険があるって事は知っておかないといけないよね」

蓮 「うん。俺は、たぶん気がつかなかったな。マスコミはこんなこと言ってたかな? 後で調べてみよう」

まこと「マスコミだけ見てると、たぶん色々なことに気がつかないままじゃないかという気がする。自分で調べるって、必要なことなんだよな。んじゃ、次は必要性についてだな」

蓮 「よろしく!」

まこと「まずは、衆議院の任期満了の場合には、衆議院の解散と違って、参議院の緊急集会について規定がされていない点をどう考えるかって問題があるんだ。もし、参議院の緊急集会が認められないと、憲法上、緊急時の手当がされてないことになるからね」

蓮 「なるほど。手当がないとしたら、それは、任期延長にするかどうかはともかく、改正する必要があるってことだからな。で、どうなのさ?」

まこと「賛否どちらの意見もあるけど、俺は任期満了の場合も緊急集会が認められると思うよ」

蓮 「なんでそう思うんだ?」

まこと「参議院の緊急集会の趣旨から」

蓮 「それだけじゃわからんって」

まこと「まず参議院の緊急集会の趣旨は、さっきも言ったように、衆議院が解散されて、国会が成立しないときに備えた規定だろ。その必要性は、衆議院の解散と任期満了では何も違いが無い」

蓮 「まあ、そりゃそうだ」

まこと「ということは、普通に考えれば、衆議院の任期満了についても、書いてないとおかしいよね。でも、書いてない。そうすると、何で記載されなかったのかが問題となる。でもさ、解散の場合は緊急時の対応のために規定を設けたのに、衆議院の任期満了については、緊急集会は必要ない、そんなもの無用だ!って規定を敢えて設けなかったとは考えにくいよね」

蓮 「そうだよな。必要性が分かっているのに、そこだけ敢えて規定しないってのはおかしいよな」

まこと「とすると、単なるミスって考えられない?」

蓮 「いやいや、憲法なんて重大なものに、単なるミスって、あり得ないでしょ!」

まこと「と、普通は思うところなんだけど、実は憲法にも、単なるミスってあるんだよね」

蓮 「えー!」

まこと「例えば、憲法22条は「何人も・・・国籍を離脱する自由を侵されない」とあるけど、日本国籍を離脱できるのは、日本国籍保有者だけで、外国籍の人は不可能でしょ。そしたら、「国民は」って書かないとおかしいよね」

蓮 「おお、確かにそうだ。ケアレスミスだな」

まこと「他にもあって、憲法98条に、憲法に違反する法律は無効だという記載があるんだけど、憲法と条約の関係は何も記載されていないんだ」

蓮 「ん? それは何か問題があるの?」

まこと「条約って、外国との取り決めなんだけど、国内に直接効力を持つ条約もあるんだ。憲法に違反する条約が締結された場合に、憲法に違反する条約が無効とならないとすると、憲法改正しなくても、条約締結すれば憲法改正と同じ事になっちゃうでしょ」

蓮 「なるほど、あとで憲法違反だって裁判所で争えないと、憲法より条約が優先されたことと同じって事か」

まこと「そうそう。だから、憲法に違反する条約は無効と明文で規定していないと、問題となるって事。条約の方が憲法より上位だっていう説も根強いくらいだからね」

蓮 「安保条約とか?」

まこと「そのとおり。でも、一応、裁判所は、憲法違反の条約は無効としているはいるんだけど、これは明文がないでしょ。だから、趣旨から考えて、記載漏れを補っているんだ」

蓮 「なるほどなぁ。だから、明文は無いけど、緊急集会の趣旨からしたら、任期満了時についても適用があるはずだと」

まこと「うん。だから任期満了についても、現行のままで問題ないと思うんだよね」

蓮 「ふむふむ。そういう考えができるってことは分かった。でも、それはまことの解釈であって、みんなが同じ解釈をするとは限らないんだろ」

まこと「あはは、その通りなんだよね。このあたりのことを論じている学者の本ってあまり見たこと無いんだよね〜」

蓮 「なーんだ、それじゃダメじゃん」

まこと「ダメとか言わないでよ。趣旨を考えると、こう解釈しても全然おかしくないでしょーが」

蓮 「確かに。筋は通っていると思うよ」

まこと「だからこういう解釈もあるって事さ。もし実際に任期延長が問題になったら、こういう説が普通に出てくると思うんだよね」

蓮 「確かに、あると思うよ」

まこと「ちなみに、衆議院議員の任期満了って、70年の憲法の歴史の中で、1回しかないレアケースなんだ。そんな滅多にない事態に備える必要があるのかとも思うよ」

蓮 「え? そうなんだ。もしかして、実際にはほとんどあり得ないことを、問題視して憲法改正しようってしてるの?」

まこと「うん。任期満了のことを持ち出すのは、実際に意味ない机上の空論なんじゃないかって思うよ。そんなことを考えるんだったら、緊急事態条項が出来たときの危険性を真剣に考えろよって思うな」

蓮 「うん。全くその通りだ」

まこと「ちなみに、任期満了の問題なんだけど、実は解決する裏技があるんだけど、何か分かる?」

蓮 「え、何だろう。任期満了すると問題なんだから、・・・・直前に解散するとか?」

まこと「おー、大正解!」

蓮 「うえぇ! それが正解かよ」

まこと「そうなんだよね。さっきは、任期満了について緊急集会の記載が無いのはおかしいと言っただけど、ちゃんと意味があるという考えもあるんだ。任期満了であれば、きちんとスケジュール管理が出来るので、任期満了前に選挙をして、任期満了と同時に次の議員が就任することが可能。だから緊急集会の規定が設けられなかった、ってことね。でも、選挙期間中に大災害が発生してしまって選挙が出来ない、どうしよう、臨時国会を招集しようにも、もう任期が切れちゃうよー、ってなったときは、さくっと衆議院を解散しちゃえば良いんだよね。そうしたら、参議院の緊急集会が招集できることになる」

蓮 「そんな便宜的な解散ってありなのか?」

まこと「あり。解散に理由なんてないし、任期満了直前に解散しちゃいけないとはどこにも書いていないさ」

蓮 「なるほど。・・・・あれ、ちょっと待って。内閣総理大臣が大けがをしたり死亡した場合は、どうするんだ? 解散なんて出来ないぞ」

まこと「あのさ、その場合って、緊急事態条項を設けたとして、誰が指揮監督するんだ?」

蓮 「そっか、それも内閣総理大臣がいないとダメなのか」

まこと「そういうこと。緊急事態条項が有効に機能するには、最低でも内閣総理大臣と官僚組織が無事であることが前提だと思うんだよね。ちなみに、内閣総理大臣が欠けた場合は、内閣総辞職することになっているんだ。んでもって、予め指定する国務大臣が内閣総理大臣の権限を代行する。そのため、緊急事態条項についても代行できると考えることも出来るんだけど、国会の指名を受けていない、総辞職した内閣の、しかも臨時の国務大臣が、人権の停止までできちゃうというのは、無理筋だと思うんだよね」

蓮 「確かに、臨時の臨時って感じだもんな」

まこと「うん。だから、内閣総理大臣が無事である必要があると思う。それから、実際に法案作成能力や執行能力があるのは官僚組織だから、官僚が壊滅していると何も出来ない。そのため、官僚組織の大部分が無事である必要があると思うんだ。でも、官僚組織が無事であるって、どんな状態だと思う?」

蓮 「あ、そんな状態にあるんだったら、国会議員も無事だろうから、別に内閣が独裁的権限を持たなくても、国会を開いて、対処できるって事か」

まこと「と、思うんだな。あと、憲法改正をするにしても、任期を伸ばす必要は無くて、『任期満了後、選挙が出来ない事態が生じた場合に、緊急集会の招集が出来る』とすれば足りるんじゃないか?」

蓮 「確かに、それもありだな」

まこと「それからさ、災害対策を言うのなら、緊急事態条項を設ける前にもっとやるべきことがあると思うんだよね」

蓮 「例えば?」

さら「た〜と〜え〜ば〜、身近なところで言えば、自宅の家具の固定、水・食料の備蓄、現実的な避難計画を立てて避難訓練をするとか、事前準備が大切って事よね」

まこと「おいおい、急に出てきて、人の台詞をとるなよなー」

さら「さっきのお返しよーだ」

憲法改正と緊急事態条項のはなしパート11(完) デマに流されないで につづく・・・

憲法改正と緊急事態条項のはなし  パート1 プロローグ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート2 憲法改正って何?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート3 憲法改正手続って問題だらけ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート4 憲法改正なのに、市民活動に罰則が!
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート5 緊急事態条項ってなに?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート6 危険がひそひそ緊急事態条項
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート7 緊急事態条項って、いる?いらない?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート8 緊急時も濫用防止!
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート9 災害時には緊急措置があるよ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10 国会議員の任期延長?
憲法改正と緊急事態条項のはなしパート11(完) デマに流されないで

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート9

災害時には緊急措置があるよ

前回の話 憲法改正と緊急事態条項のはなし パート8 緊急時も濫用防止

登場人物
 さら
 まこと
 麻衣(まい)
 蓮(れん) 
 店長

まこと「何を怒ってんだか。訳分からん」

蓮 「まあ、まことの言いたいことも分からなくもないが、言い方もあるだろ」

まこと「まあ、良いじゃん。直ぐに戻ってくるって」

麻衣「まったく、まことってば適当なんだからー」

まこと「そう言うなってばー。さらだって、理屈先行ですぐ怒るしさ、もっと鷹揚になれば良いのに」

蓮 「おいおい、そういう言い方は良くないぞ。さらにはさらの良さがあるんだからさ」

まこと「確かに、ちょっと口が悪かったな」

蓮 「まったく。おまえらは、昔からつまらないことで喧嘩するからな」

まこと「面目ない」

麻衣「まあまあ、もう子どもじゃ無いんだし、さらも頭が冷えたら、すぐ戻ってくるわよ」

蓮 「そういうことにしとこうや。で、まこと。さっきの続きはどうした?」

まこと「えっと、何の話だっけ?」

蓮 「ポケモンGOや入国禁止令の話だったろ」

まこと「あ、思い出した。そうそう、さっきから言っていたポケモンGOや入国禁止令の話が緊急事態条項の危険性なんだよ。例えば、犯罪者らしい人がいたら、容疑を固めてから逮捕するのでは無く、まず逮捕してから調べるようになる。その方が効率が良いからね。また、デマの流布がされると困るとして、政府以外の情報提供をすべて禁じるかもしれない。本当に市民の安全を思っているのかもしれないけど、政府は自由を必要以上に制限してしまいがちで、罰則を設けるにしても必要以上に重罰化しがち。また、不測の事態にそなえて、違法かどうか分からない行為まで、取り締まれるようにしてしまう。結局、市民は、取り締まりをされないように、必要以上に行動を制約してしまい、家族との会話にも気をつけるようになってしまう。しかも、総理大臣が全て聖人君子ではないので、権限を悪用する人も出てくるかもしれない。だから、さっきは、危険だと言ったんだ」

蓮 「今までの議論を聞いて、まことの意見を聞くと、なるほどって思うよ。内閣だけで全てが出来てしまうって言うことは、迅速な対応が出来る反面、自由がなくなっちゃう恐ろしさがあるんだな」

まこと「おー、分かってもらえたかー」

蓮 「悔しいがな」

麻衣「ねえねえ、今の話を聞いていると、さっき話しに出た、憲法改正の買収禁止の話みたいなんだけど」

蓮 「あ、確かに。お茶を出したり、ちょっと付加価値をつけたビラを配布したら処罰されてしまうから、友達の憲法改正の話も出来ないんじゃないかって話だったもんな」

まこと「その通りだね。本当は、憲法改正は、誰もが自由に議論できることが必要不可欠なんだ。それが、市民活動に制約を書けるような制度にしてしまった愚かさ。実際に、憲法改正されるまでには改善されないといけないと思う」

蓮 「ああ、その通りだな」

麻衣「本当にね。あ、そうだ、何だっけ、何とか措置って話はどうなったの?」

まこと「あー、緊急措置の話か」

麻衣「それそれ」

まこと「話があちこち飛んで、訳わかんなくなってきたよ」

麻衣「大丈夫、私は最初からよく分かってないから!」

蓮 「右に同じ!」

まこと「じゃあ、みんな一緒ってことだな。あっはっは・・・って、何か違うような・・・」

麻衣「まあ、いいじゃない。それより、続き続き」

まこと「はいはい、参議院の緊急集会とは別の、緊急時の制度って話だったよね」

麻衣「そうそう、そんな話」

まこと「緊急措置は、災害対策基本法に定められていて」

麻衣「なんだか、役に立ちそうな名前の法律ね」

まこと「緊急措置は、国会も参議院の緊急集会の招集も出来ない場合に初めて認められる、本当に緊急時の対応で、生活必需品の価格統制や配給、金銭債務の支払猶予について、内閣が、2年以内の懲役などの罰則を設けた政令を定めることが出来るとされているんだ」

麻衣「罰則があるから、委任命令ってことね。さらはこれが言いたかったから、色々話してたのか。やっとわかったわ」

蓮 「なあ、まこと。さっきの話だと、政令に委任できるのは具体的なことだけって話だったけど、これってかなり範囲が広くないか。生活必需品なんていったら、ありとあらゆる物が対象とされないか?」

まこと「そうなんだよ。かなり範囲が広いから、憲法に違反するんじゃ無いかという議論があったくらいだよ。でも、緊急時であるし、経済的自由の制限だけだし、その中で必要かつ合理的な制約なら仕方ないということで、憲法学者から合憲だとの意見が出されて、法律が制定されたんだ」

蓮 「経済的だけっていうことは、何か意味あるのか?」

まこと「ああ、経済的自由の方が、幅広い制限が許されるんだよ」

麻衣「どういうこと?」

まこと「簡単に言うと、自由に任せすぎると、金儲けだけを考える連中によって、人びとの生活が脅かされてしまうって事さ」

麻衣「買い占めとか?」

まこと「そういうこともあるね。他にも価格協定を結んで、安く売らないようにするとか。賃金を値切って、安くこき使うとか。何でもありにすると、みんなの苦境をネタにして、利益を上げようと企む人が出てきちゃう。だから、市民生活を守るために、普段以上に規制が必要とされているんだよ。平常時でも、労働時間の規制とか、最低賃金とか、独占禁止法とかみんなも知ってるような規制がたくさんあるでしょ」

蓮 「なるほどな。平常時でも規制が必要なところだから、非常時にはもっと強力な規制もやむを得ないということなんだな」

まこと「そういうこと。もっとも、やり過ぎは認められませんよって事」

麻衣「わかった! 緊急事態条項だと、人権が停止しちゃうから、必要以上の規制だろうが何だろうが、好き勝手にすることが出来るけど、今の緊急措置は、人権が停止してないから、必要な規制しかできないってことね」

まこと「そのとおり!」

麻衣「えっへん!」

蓮 「さっきは、緊急時に国会で全て決めるなんて現実離れしていると思ったけど、緊急時に、国会が対応できない場合のことを考えていて、ちゃんと法律が作られているんだな」

まこと「そうなんだ。日本は災害が多いから、大災害が起きるたびに、何度も何度も議論して、法律を整備してきたんだよ。だから、緊急時に必要だと思われる内容は、ほとんど法律で整備されているんだ」

蓮 「なるほど。ちなみに、憲法が改正されて、人権を停止させる緊急事態条項が出来た場合に、経済的なもの以外の規制って、何が考えられるんだ?」

まこと「分かりやすいところだと、トルコでもあったけど、政権批判をする報道機関の解散、理由のない逮捕・拘禁があるよね。また、強制労働も出来るし、拷問も可能という人もいる。後は、棄民もできるってことかな。

蓮 「拷問も可能になるのか?」

まこと「そう考えている人もいるってことだよ。今の憲法では拷問は絶対禁止とされているんだけど、これは戦前・戦中の特高による拷問があった反省や人格や尊厳の否定になるからなんだ。それから、国際条約でも拷問は禁止されてるんだ。それにどんな状況にあっても奪うことができない権利という考えがあって、その一つが拷問の禁止なんだ」

蓮 「ん? じゃあ、拷問は認められないんじゃないのか?」

まこと「それがな、自民党改憲草案を見ると、拷問は一定の場合に認められると考えているとしか思えないんだ。今の憲法は拷問を「絶対にこれを禁ずる」とあるんだけど、自民党改憲草案だと、『絶対を』削除して、単に「禁ずる」としている」

蓮 「敢えて『絶対』を削除したと言うことで、例外的に許される余地を作ったってことか」

まこと「そういうことなんだ」

蓮 「なるほどな。自民党改憲草案ってのは、人格の否定までもやろうとしているのか」

まこと「正直、ふざけるな、って言いたいところだ」

蓮 「同感同感。じゃあ、棄民って話は?」

まこと「何らかの災害や攻撃があり、市民が被害を受けた。でも、きちんと情報公開してしまうと、日本全土がパニックになって日本の経済活動がマヒしてしまい、国家として重大な損失が生じてしまう。しかし一方で、完璧に情報統制して、被害地域を隔離封鎖すれば、被災地以外は通常の経済活動が行われる結果、国家全体としての損失は小さく済む。さて、経済や効率のみを考えた場合に、政府はどっちを選ぶと思う?」

蓮 「いやいや、それ比較対照がおかしいでしょ。人命尊重。ちゃんと情報公開して、国を挙げて被災住民を救助しないと」

まこと「ところが、緊急事態条項ってのは、人を守るためではなく、国を守るためのものなんだ。だから、国家の利益を第一に考えて、後者を選ぶ総理大臣がいてもおかしくないでしょ。緊急事態条項には、人はいくら死んでも、国さえ守ればそれでいい。国が滅んでしまえば、人を守るための国家も無くなってしまうぞ。っていう、脅しのような思想が根底にあるんだ」

蓮 「国が滅んでしまえば誰も守ってくれない、だからある程度の犠牲は仕方ないってことはその通りだなって思うけどさ。だからって、人はいくら死んでも良いって事にはならないだろ」

まこと「普通はそう思うとこだよね。人命軽視はおかしいって。でも、戦時中に実際にあったんだ。終戦間際の1944年に東南海地震が、翌45年に三河地震が起きて、それぞれ死者1000人を超す大きな被害を受けたんだ。でも、敗戦色が濃くなっていた時期だし、軍事工場が被災したこともあって、被害を隠すことが国のためになると考えた軍による報道管制が敷かれた。その結果、近隣からの応援も、政府による組織的な救助もされなかったため、被害が更に大きくなったんだよ」

蓮 「戦時中とはいえ、本当に棄民のようなことをしてたんだ。知らなかった」

まこと「同じようなことをさせないためには、緊急時であっても、人権の停止させる権限を与えてはならないと思わない?」

蓮 「そう言われると、そんな気もするな」

まこと「国に対し、国が個人を守ることを強制しているのが憲法なんだ。国を守るために、人びとを犠牲にする政治は、70年前に決別したはずだと思うんだよね」

蓮 「沖縄を焦土とし、各都市を空襲され、広島長崎に核兵器を落とされても、政府は、人びとの命を救うことを考えず、なお国体護持の議論をし続けていた時代か」

まこと「うん。そうなってしまう可能性がある限り、反対しないといけない。と俺は思うんだ」

蓮 「なるほどなぁ。まことが緊急事態条項に反対する気持ちが分かったよ」

憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10 国会議員の任期延長?につづく・・・

憲法改正と緊急事態条項のはなし  パート1 プロローグ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート2 憲法改正って何?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート3 憲法改正手続って問題だらけ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート4 憲法改正なのに、市民活動に罰則が!
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート5 緊急事態条項ってなに?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート6 危険がひそひそ緊急事態条項
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート7 緊急事態条項って、いる?いらない?
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート8 緊急時も濫用防止!
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート9 災害時には緊急措置があるよ
憲法改正と緊急事態条項のはなし パート10 国会議員の任期延長?
憲法改正と緊急事態条項のはなしパート11(完) デマに流されないで