千葉司法書士会佐倉支部の支部長に選任されました

21日、千葉司法書士会佐倉支部の支部総会が開催され、支部長に選任されました。

選挙期間中のため、総会は欠席し、以下の挨拶文を代読頂きました。

今年度から、所有者不明土地の解消に向けた民法改正の施行がなされます。特に相続登記の義務化や相続土地国庫帰属制度は、社会に大きな影響を与えると考えられます。我々司法書士のみならず、隣接士業や法務局の業務も、その影響に備えておく必要があります。

今後は、生活保護利用者やDV避難者からの相談も増えると考えられ、適格な知識がないと、保護廃止になってしまったり、現住所をDV加害者に知られてしまうきっかけになるなど、依頼者の生活が成り立たなくなるおそれがあります。我々司法書士は、改正民法に関する知識のみならず、幅広い制度の知識が必須となるため、一層の研鑽を積む必要があります。また、社会からの司法書士への期待に応えるため、業務量が増えていくと考えられます。

その一方で、今は働き方改革が進み、家庭を顧みずに働くことは古い考えとなってきました。また共働きの家庭娃がほとんどであり、育児家事、介護など、家庭の問題には、男女関わらず取り組む必要があります。このような社会状況の変化から、佐倉支部で行っている無料相談などの受け手がなかなか見つからず、特定の人に負担が偏る傾向にあります。会員の負担軽減を考えることが不可避です。

社会からの司法書士への期待に応えることと、会員の負担軽減の両立とのバランスを取ることが必要です。なかなか難しい課題ですが、皆様のご協力を得ながら進めていきたいと考えております。

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