「まるごとしすい」は、オープンしてしまいました

9日は、酒々井町地域創造発信拠点施設まるごとしすい開所式に参加しました。

まるごとしすいは、9月定例会で条例案が賛成11、反対4で可決されたため、当初予定の10/9の開所式を迎えました。
私は、反対票を投じました。

その主な理由は、もっと目的を明確にすべきということと、なし崩し的に始めるのではなく、しっかりと計画を立ててやるべきだという点です。

今日の様子を見る限り、特産品、農作物の物販に特化した感じを受けます。
中小企業支援という目的はどこにいってしまったのでしょうか。

仮に物販をメインにするのであれば、場所が厳しいと思います。
アウトレットの駐車場の隣地ですが、その駐車場は建物からであるため、どちらかというと利用頻度が低い駐車場です。
しかも、フェンスがあるため、直接駐車場からまるごとしすいに行くことが出来ません。
表通りやアウトレットの入り口近くにあれば、利用されやすいのですが、現状の場所では車の通りもあまり期待できません。
集客にかなり苦労すると思います。

また、明確な目的が設定されていないため、業務範囲が多岐にわたり、現実的な支援が期待できない点も問題です。
開所式で配られた資料によると、業務の概要は下記の通りです。

(1)施設の管理及び運営業務
・施設の維持管理
・展示資料等維持管理及び更新
(2)特産品開発等推進業務
・特産品の開発及び販路確立
・各種相談業務
・千葉県産業振興センターとの連携
・酒々井町商工会との連携
・酒々井町特産品の展示、紹介、周知活動
(3)創業支援業務
・創業に関する相談業務
・酒々井町商工会との連携
(4)観光案内所業務
・観光情報、地域情報の収集及び発信業務
・観光パンフレットの配布及びポスターの掲載
・レンタサイクルの管理及び運営
・酒々井町レンタルサイクルの会との連携
・酒々井コミュニケーションセンターとの連携
・近隣自治体の観光案内所等との連携
(5)町民及び来訪者の交流促進業務
・施設でのイベント企画及び運営
(6)広報業務
・施設に係る情報発信
(7)その他、まるごとしすいの設置目的を達成するために必要な事業

これだけのことを要求されているのですが、建物は小さく、相談場所はレジ横のオープンスペースになっています。
不特定多数の人が利用するレジ横で、創業支援や特産品開発など各種相談を行うというのは、あり得ないと思います。

職員は、嘱託職員と物販のための臨時職員のみで、企業支援の専門家などは置かれていません。
ちなみに、議会で受けた説明は、嘱託職員1名の他はボランティア団体にお願いすると言うことでした。
ところがボランティアの話はなくなり臨時職員がレジを対応するそうです。
臨時職員を雇う予算は計上されていなかったと思いますが、いきなり補正予算が組まれるのでしょうか?

また、農作物を置くスペース、観光パンフレットを置くスペースだけでいっぱいになってしまいます。
商品を置くスパースが広くないため、農作物に関しては、商工会近くのJA成田市酒々井農産物直売所の方が品揃えが豊富です。
物販をメインにするのであれば、もっと広いスペースを確保すべきでした。
またお客さんが入りやすいように、中が見えるガラス張りのスペースにすべきだったのでないでしょうか。

それから議会では、ホールを会議などに貸し出すとも説明がありました。
1時間200円(町内在住者 町外在住者は500円)でホールを貸し出しするのですが、そのときは農作物や観光案内のチラシは片付けるか、端に置くしかありません。
そんな会議中の建物に観光客が来て、酒々井の魅力を感じて貰える訳がありません。
何が目的か不明確だから、利用方法が矛盾していると思うのです。

このまるごとしすいは、総事業費が約1億1000万円です。
それだけの費用をかけながら、この建物、この利用方法というのはどうなのだろう。

今後の課題は、どのような集客をするのか。
また何をメインにするのか。
また町民が訪れて、「良いよね」と思って貰える施設になるのか。
課題が多いと思います。

なし崩し的に始めてしまうと、軌道修正が難しくなります。
そのため、じっくりと考える期間を設けてスタートするべきだったと思うのですが、既に走り出しました。
何とかアイデアを出したいと思いますが、容易ではありません。
今後の町の取組を注視してきたいと思います。

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