児童相談所の対応を叩く前に、考えるべきことがあるのでは?

児童相談所の対応が問題とされているが、そこが本質ではないと思う。
根本的に、児相にかける予算が足りなすぎ。

人員も予算も乏しい中で、子どもたちの命を守るために、児相の現場は限界に近いほど頑張っている。
当たり前だけど公務員も一人の人間だよ。
心にも体にも余裕がなければしっかりとした対応なんかできやしない。

ここ10年で、児相が対応した虐待件数は約3倍に増えた。でも、児童福祉司の人数は約1・5倍の増加にとどまっている。
児相への相談件数の増加に、人員の補充が追いついていないのだから、対応に穴が開くことは誰だって想像できるはず。

世の中は公務員バッシングに偏りがちだけど、多くの公務員は私たちの社会を充実したものにするために頑張っている。
その人たちを応援していくことは、絶対に必要。

また、予算をかけ、人員を満足いく数にしたとしても、人材はすぐには育たないことも念頭に置き、最低でも数年間は成果が現れなくても受け入れる度量も必要。

あと、まずは児相に対し、「子どもたちのために頑張ってくれてありがとう」という気持ちを社会全体が持つことが、状況を改善するために必要なのではないかと思う。
今の児相を支えているのは、社会から叩かれてつらい立場なのに、子どもたちのためにと頑張っている人たち。
感謝や応援しなくてどうするのさ、と思う。

児相が立ち会えば虐待見抜けた可能性も…人員不足理由に警察に同行できず 札幌市

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190609-00000003-hokkaibunv-hok

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