墨古沢遺跡国史跡指定1周年記念シンポジウム」に参加

本日は、プリミエール酒々井にて「墨古沢遺跡国史跡指定1周年記念シンポジウム」に参加しました。


旧石器時代の環状ブロック群ということが何なのかよく分かっていなかったのですが、先生方の説明を聞いて少し分かって来ました。
現在見つかっている環状ブロック群の約半数(約49%)が千葉県下総台地に集中しており、その中心付近に最大規模の墨古沢遺跡が位置している。
また、環状ブロック群は、千葉県下総台地(約49%)、群馬県赤城山・榛名山南麓(約20%)、長野県野尻湖(約6%)と集中しており、旧石器時代の移動ルートが推定できるし、他の集団との情報交換、石器交換などの交流をしていたという話は、なるほどである。


今回の墨古沢遺跡は、千葉県で初めて、放射性炭素年代測定法を用いて年代測定をした環状ブロック群であるということも初めて知りました
遺跡の発掘は、資料が散逸してしまえば調べようがないし、開発に伴う発掘の場合はその後遺跡が壊されたりしてしまうため、可能な限り調査をするべきだと思っていたので、放射性炭素年代測定法というポピュラーな測定が行われていなかったことが意外でした。
これについて質問したところ、職員の熱意と、行政の問題、それから技術の進歩のためという感じの回答がありました。
千葉県は昭和50年代に、既に放射性炭素年代測定法を用いていた先進県であった。ところが、その分析の意義が報告書に現れず、費用だけかかるとされたのか、あまり用いられなくなったとのこと。
また、微量の炭素を用いた測定が出来るようになったのは、2000年に入ってからのため、測定できなかったということもあるそうです。


個人的な思いとしては、歴史を調べることは、非常に意義のあることなので、なるべく費用を惜しまず調査をして欲しいところですね。


今日のシンポジウムは非常に面白かったです。
次回があるなら、是非参加したいですね。

墨古沢遺跡については、酒々井町HPに概要の記載があります。

https://www.town.shisui.chiba.jp/docs/2018032200037/

また「墨古沢遺跡総括報告書」も販売されてますので、ご興味ある方はご購入ください。

ちなみに購入してあるのですが、まだ読んでいません(^^;

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