2025.02.17 酒々井町の下水道の現状について

1.2025年7月1日から 下水道料金が値上げ

下水道料金が、7月1日から平均で25.3%アップします。

(表は 酒々井町HP「令和7年7月1日から下水道使用料が変わります」より

下水道会計は毎年赤字で、累積赤字は、令和5年度末に、5億4800万円に達しています。今回の値上げで、単年度赤字が解消される予定ですが、累積赤字の解消には至りません。そのため、3年ごとに料金を見直す予定になっています。

2.日本全国で、下水道管の老朽化が課題

1月28日に、埼玉県八潮市で、下水道管の老朽化が原因とみられる道路陥没事故が発生しました。日本全国で、下水道の老朽化が課題となっています。

「NHK インフラ老朽化【QA】国土交通省・専門家に聞く どうする?下水道管などの維持」より

Q 今回のような道路陥没は、ほかの場所でも起きているの?

A 下水道管が原因で発生する道路の陥没は全国で相次いでいて、2022年度の1年間では2625件でした。ほとんどが腐食など管の老朽化によるものでした。

Q 下水道以外のインフラの老朽化はどのような状況?

A 

3.酒々井町も、耐用年数の50年を超える下水道管が発生。今後は、大規模な更新工事が必要

酒々井町の下水道施設は、本年度に新たに整備された地区もありますが、耐用年数の50年を超える設備が出始めました。今後は継続的な更新工事が必要となります。

これから、50年を超える下水道幹線の一覧です。

(※ 酒々井町HP「令和5年度第3回酒々井町上下水道事業運営審議会(令和5年12月21日開催)の資料より」

特に優先順位が高いのが、下図の酒々井1期工事(昭和48年整備)と、町の中心部からの排水が流入する酒々井1号幹線(昭和49年整備)です。なお、引用元は、上記と同じです。

この東酒々井1期と、酒々井1号幹線を、約13億円の費用で、10年かけて更新する計画が立てられています。

住民の生活に必要なインフラである下水道を守るために、しっかりと費用をかけ、下水道施設を維持することが必要です。値上げはやむを得ないと考えます。住民の皆様には、ご理解頂きたいと思います。

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