2024年6月会議について②「給食の富里市への委託」について

レポートの内容を、いくつかに分けて記載します。

「給食の富里市への委託」について

6月会議では、「富里市と酒々井町の学校給食事務の委託に関する規約」および「酒々井町の学校給食は町外ではなく町内で調理することを 求める請願書」が提出されました。
審議の結果、酒々井町では、老朽化している給食センターは立て替えせず、富里市への委託を決めました。私も賛成しました。以下、賛成した理由や、今後の課題に述べていきます。

給食の目的は、町外でも達成可能
委託しても、味に大きな違いはない

給食は、子どもたちが育つため、栄養ある食事を提供すること大事です。酒々井町での調理は望ましいが、委託がダメというわけではありません。6月4日に富里市給食センターを視察し、給食を試食しました。十分美味しい給食でした。

委託は、費用の大幅な軽減が図れる
財政を無視できない

 給食センターの建て替えと、富里市への委託は、費用の大きな違いがあります。

  • 給食センターの建設費用  約12億3700万 
  • 富里市への委託の初期費用 約  6000万 

 また、町は、既存の計画だけでも、大規模修繕など、多額の事業が予定されています。

  • 老朽化した公共施設の大規模改修  30億以上 
  • 中川調節池の工事         5億以上
  • 墨古沢遺跡のガイダンス施設計画 約10億

 ところが、酒々井町の貯金(財政調整基金)は約2億。これらを考えれば、費用を重視せざるを得ません。財政破綻した夕張市が「市民負担の増加」「全国最低の行政サービス」になったことを忘れてはなりません

今の給食センターよりも距離があるが、
給食が冷める心配はない。

富里市の給食センターから、最も遠い酒々井小学校までは 約9km。移動時間は約20分程度です。これは、富里市内で最も遠い日吉台小学校までの移動距離とほぼ同じで、給食の保温も問題ないと、議会で説明を受けています。

建て替えれば、災害時に炊き出しできるという意見があるが、コスト的に難しい

災害対応も兼ねた防災給食センターは、災害時に炊き出しが出来るメリットがありますが、多額のコストがかかります。
 実は、多くの防災給食センターは、防衛施設があり、防衛省の多額の補助金を使える自治体で建設されています。例えば、北海道白老町では、総事業費 約13億のうち、約70%が補助金です。酒々井町とは状況が全く違うのです。

保護者・児童への説明が不十分なので、継続審議にすべきだった・・・かも

町で調理をすべきという請願もあり、同僚議員から、継続審議にすべきという提案がありました。継続審議にすれば、1年以上委託が遅れることから、私は継続審議に反対しました。しかし、民主主義では、開かれた議論というプロセスも大事です。このため、保護者・児童への説明・意見聴取の機会を設けるために、継続審議にすべきだったのかもしれません。

今後の課題
①保護者・児童への説明
②酒々井産の地産地消
③町民の、給食に関する意見反映手段の確保
④無駄な施設の計画撤回などの事業見直し

 富里市への委託は決まりましたが、これで終わりではありません。説明が圧倒的に足りません。酒々井産の地産地消も確保すべきです。町民や保護者・児童が給食について意見を言う手段を確保する必要もあります。また、給食センターを作らずに、無駄な公共施設建設はあり得ません。少なくとも墨古沢遺跡は計画撤回すべき、など課題は山積です。今後も、給食の問題について取り組んで参ります。

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