令和4年度千葉県・酒々井町共催による土砂災害避難訓練に参加しました

6月19日に、令和4年度千葉県・酒々井町共催による土砂災害避難訓練が開催されました。

令和4年度土砂災害避難訓練(6月19日)の実施について(千葉県HP)

避難訓練の概要

訓練内容は、下記の通りです。

(1)災害対策本部運営訓練(8時30分~10時30分 酒々井町役場)
(2)住民避難訓練(8時45分~10時30分 各対象地区)
 対象地区:酒々井区、中川区、上本佐倉、成城台、上本佐倉1丁目
(3)ヘリ救出救助訓練(9時45分~10時30分 酒々井小学校グラウンド) (4)避難所開設・運営訓練(9時00分~12時30分 酒々井小学校体育館) (5)防災啓発展示(9時00分~12時30分 プリミエール酒々井
(6)防災講話(11時00分~12時00分 プリミエール酒々井)

避難所・ヘリ救出救助訓練について

災害対策本部運営訓練を視察した後、その他の訓練会場を移動しました。

避難所である酒々井小の体育館には、パーティションが設置されていました。2人くらいで使用する大きさです。

なお、手に持っている備蓄物資(クラッカー)は、異臭がするとの情報があり、改修されることとなりました。

防災訓練で配付した備蓄物資の回収について【令和4年6月21日発表】(千葉HP)

同じく酒々井小で行われたドクターヘリを使ったヘリ救出救助訓練は、風圧でグランドの砂が飛んできて、身体のあちこちにぶつかり軽い痛みがあるほか、目を開けていられない状態でした。

ホバリングのためなのか、着陸する方がもっと砂が飛ぶのか分かりませんが、サポートする人は大丈夫なのかと疑問に感じました。

展示会場について

プリミエールの会場では、様々な展示がありました。


面白いと思った一つに、雨量計があります。
何故かデジタルなイメージを持っていたのですが、中身は写真の通り、めちゃくちゃアナログでした。一定量が溜まったら、右に左にと傾いて水を流すことで、水量を計るのです。
装置の詳しい構造は、気象庁のHPを参考にしてください。

雨量計/観測の原理(気象庁HP)

それから忘れてならないのが、「防災科研」です。

地震のデータを取っているは気象庁だと思っていたのですが、実は防災科研がデータ網を持っているのです。
しかし、防災科研はデータは持っているが、法律の関係で自前で発表できないため、気象庁や企業、地方自治体で活用してくれないと、何も出来ないというジレンマを抱えているそうです。このあたり、縦割り行政の弊害があるような気がします。

なお、東日本大震災のスロースリップは、防災科研の方がデータを目で見て気が付いたそうです。ググってみたら、確かに防災科研の研究員が入ったグループで解析されたのですね。すごいぜ、防災科研!

スロー地震の多発域が東日本大震災の拡大を阻止した 京大など共同研究グループが分布図を作成して解明

受付済み確認テープについて

さて、最後に、避難所の受付済み確認テープについてです。

避難所で、受付をした際には、「受付済み確認テープ」が渡されます。これを避難所にいる間は常に付けておく必要があります。また物資をもらう際にも必要で、忘れてしまうと物資をもらうことが出来ません。

忘れても、免許証などの身分証明書で確認すれば良いのではないかと思ったのですが、災害時には電気が通じない可能性があるために、パソコンなどの機材が使えず、アナログの対応が必要とのことでした。一人一人データと照合していたら、時間がかかりすぎます。そのため、一目瞭然である「受付済み確認テープ」が役に立つのです。
このテープは、避難所開設時に、誰が受付をしたから混乱した経験から所員が発案し、採用されたそうです。なるほどと思いました。また、現場の声が生かされる体制は、好ましいと感じました。

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