9月定例議会①
3日は、9月定例議会初日でした。
今回揉めそうな議案のひとつは、馬橋川整備のための土地購入予算です。
昨年8月臨時議会、9月定例議会に提出され、否決された予算案がまた出てきました。
馬橋川は、H28の長雨により、過剰に仮置きされた再生土が崩れ、水路や暗渠をふさいだため、水が溜まり、馬橋の開運団地に水没の危機が生じるという災害が発生しました。
その解消は必要なのですが、問題はその方法。
暗渠部分は元々、H13年ころに無許可で残土埋立が行われ、H14に県が措置命令を出したのですが、改善されず、今に至っています。この措置命令がでている部分が暗渠になっているので、土地を購入して開渠にすることが必要というのが、町の言い分です。
ところが、購入予定の土地は、暗渠部分に空白地が生じます。
購入予定は、特定の会社が所有権や仮登記を持っている土地だけであり、その他の土地を購入予定としていません。これは、土地購入は暗渠部分の開渠工事のためという言い分と矛盾します。
また町が土地を購入すれば、所有者が自己の費用で無許可残土の撤去が可能となるため、県が代執行する必要性がなくなるとも考えられます。
それから、土地購入の価格の出し方にも疑問があります。
無許可で残土を入れたり、農地法違反で再生土を載せていた土地は、本来は工事業者や所有者が、自己の費用で原状回復する義務があります。
ところが、町は価格の算定を、更地である地目が田の土地の価格を算定根拠としています。上に載っている土砂の撤去費用は考慮していません。
これでは、町が土地の代金を支払い、なおかつ自ら撤去することで、二重の負担をすることになります。
そして、未だに費用総額や工事年数は未定という姿勢を崩していません。
何らかの対策が必要なのは間違いなく、町がきちんとした計画を持ち、購入が必要であれば全ての地権者と交渉し、購入の充てる予算も妥当な金額で予算案を提示すれば、賛成すべき事案だと考えています。
ところが、1年間経っても、他の地権者と交渉していない。
他の方法も検討していないということで、本当にやる気があるのか疑問に感じます。
そもそも、全ての土地を購入する必要があるのかも疑問です。
まず撤去費用を町が負担するからと、土地を寄付してもらう方法が考えられます。
利用価値がなく、毎年の固定資産税の支払いを免れることもできますし、寄付をして身軽になることにメリットがあります。
また、流水機能の確保さえ出来れば良いのですから、土地の地役権の設定や必要最小限の土地取得で十分とも考えられます。
いずれにせよ、疑問点が沢山あるところです。
ただ、今回の一般質問では馬橋川のことを入れていませんでした。
実は、議会前の提出予定議案の説明時に、適切な説明がなかったため、馬橋の予算が入っていることに気がつきませんでした。
多くの同僚議員も同じでした。
とりあえず積み上がっている問題点については、毎回とりあえず入れておくことが必要だと感じました。
この予算案がどうなるかまだ分かりませんが、頑張って参ります。